私もWebライターを始めた時には、文章力に自信がありませんでした。
しかし記事作成を行う中で、文章力が上がり安定して仕事を行う事ができるようになりました。
この記事では、私の経験を基にWebライターに記事作成のポイントや書き方のポイントをご説明します。
Webライターは記事を書く仕事だ!ポイントを押さえてマスターしよう!
憧れのWebライターマスター
記事作成のポイント
私は、記事作成において「仕事内容に沿った記事構成」と「正しい文章を書くこと」が大切だと考えてます。
Webライターの仕事においてこの2点はとても大切なので、自分の経験を基に、記事作成のポイントを解説します。
クライアントの意図
記事構成を考えるにあたり、指定された情報でクライアントがどのような記事を書いて欲しいと考えているのかを汲み取る事が大切です。
クライアントの意図を記事構成に反映させることで、見出し提出後や記事完成後のクライアントからの修正指示を減らすことができます。
下の例は、私が実際に作成した記事完成後に、クライアントから指摘された修正指示内容です。
構成で内容を入替・作成してください。
【見出し2】見積もり時のチェックポイント
【見出し3】見積もり時に注意すべきポイント
【見出し3】見積もり時の費用項目と詳細
【見出し2】システム開発見積り前の準備(新規)
【見出し2】まとめ
≪見積もり時の費用項目と詳細≫
・見出し名を「システム開発見積りの主な費用項目」に変更
・現在の「〇〇費用」部分のみを箇条書きにして囲い枠内に入れる(詳細文は削除)
・囲い枠下にいくつかの費用をピックアップして簡単な解説を入れる。
また、システム会社により不要な費用や別途必要な費用がある場合があるので、不審に思った際に質問するという内容を入れる。
この例では、クライアントから指示されたキーワードが「システム開発 見積もり」であったため、修正前は「システム開発時の見積もりについて」という見出しがありました。
しかしクライアントから「見積りの注意点」にだけに焦点をあてた内容にするために削除するよう指示がありました。
ここで「見積りの注意点」というキーワードはそもそもクライアントから言われておらず、初めからその内容を入れることを考えてはいませんでした。
このクライアントの仕事は20件近くしましたが、始めに指定されるキーワードだけでは内容が不十分であったり、参考資料の内容とキーワードが一致していなかったりすることがあり、どの点に注視して記事を作成すればよいか事前に質問しておけばよかったと思っています。
クライアントとしては「見積りの注意点」に焦点をあて記事を作成してほしい意図があったようですが、このキーワードだけではそれを考えることはできず、見積もり全体に対しての説明をするような記事を作成していました。
また削除した見出しの代わりに「システム開発見積り前の準備」という見出しを追加する指示がありました。
これは「見積りの注意点」というテーマをより深く説明する内容でしたが、これもそもそも始めのキーワードだけではこの内容までは考えがおよぶわけもなく、始めに記事のポイントを質問し取り入れていれば修正はなかったかもしれません。
見出し名の変更については、キーワードを見出しに追加する目的で修正指示がありました。
これはマニュアルに「キーワードは内容がおかしくならない程度に記事内にいれるように」ありましたが、始めは「システム開発」と見出しに入れてしまうとくどくなってしまうかと思い入れていませんでした。
しかしクライアントとしては、見出し名にはキーワードは必ずいれてほしい意図があったため、以降全ての記事で必ずキーワードを入れるようにしました。
このクライアントにかかわらず、マニュアルに「なるべくキーワードを盛り込む」など少し曖昧な表現がある場合は、自己判断せず、見出し案を提出し確認するとよいでしょう。
箇条書きについては、詳細文があらかじめあったものを削除し、より見やすくするための修正指示でした。囲い枠とは、箇条書きの枠内のことを指します。
箇条書きに書いてあった詳細文については、わかりづらい費用項目についてのみ、箇条書き枠の下に書くよう修正指示がありました。
これについては、そもそも1500文字前後で記事を作成する、内容が十分であれば想定文字数を超えても問題はないとマニュアルにあったので、当初は記事全体の文字数が2000文字近くありました。
この箇条書きの詳細を削除することで文字数を抑えることができたので、そういう意図があったのではないかと思います。
最後に箇条書きの直下に「システム会社により不要な費用や別途必要な費用がある場合があるいので、不審に思った際に質問する」とう内容を入れると指示がありましたが、これは始めの「見積りの注意点」のように注意喚起するというクライアントの意図だと思います。
しかし、これも作成前にクライアントに質問していればよかったですが、始めのキーワードだけではその考えにはいたりませんでした。
全体的に、クライアントがどこに焦点を当てて記事作成を依頼したのか、という視点が足りていなく、大幅な修正が発生しました。
以降、クライアントに見出しを提出する際、記事全体での不明点などを質問し、クライアントの視点と読者想定を一緒に考えて書く事で、大幅な修正指示は減らすことができました。
以上のように、クライアントの意図を汲み取ることができていないと、見出しの変更、本文の内容変更などが多くなります。変更点が多いとそれだけライターもクライアントも確認作業が増えるため注意しましょう。
読者想定
読者想定とは、どのような方がその記事を読むのかを考えることです。クライアントが読者想定をあらかじめ決めている場合もあります。
私が過去に受けた仕事に「企業法務についての記事作成」がありました。読者想定はクライアントより指示があり「一般的な中小企業の経営者・経営陣・法務や人事を担当する従業員で、企業法務(企業が守るべき法律やルール、従業員との間でトラブルが発生することを防ぐための予防策等)について調べている方」とありました。
このように、クライアントから具体的な読者想定の指示がある場合、読者がどのような情報を求めているのか、またどの程度まで情報を有しているのかを想定することができます。そのため記事本文を書く際に、読者が欲しい情報をより明確に伝えることができます。
クライアントから具体的な指示がない場合は、指定されたキーワードなどの内容から、自分で読者想定を考えて記事を作成しています。しかしクライアントの意図する想定と違った場合、記事の構成からやり直すこともありました。そのようなことにならないために、記事作成前および見出し提出時などに、クライアントへ不明点は必ず質問するようにしましょう。
読者想定をすることで、読者がその記事にどのような情報を求めているのか、またどのような行動(サービスの利用や商品の購入を検討するなど)にうつるのかを明確にすることができます。
読者想定をせず記事を作成した場合、伝えるべき情報がまばらになってしまい、読者が欲しい情報が得られないと考え記事を読むのをやめてしまう可能性があります。
この記事の読者想定は「Webライターを始めるために文章力や記事作成スキルを上げたい人」と考え、文章力をあげるための基礎的な内容や記事構成を作成するにあたり必要なことを書いています。
しかし読者想定を考えず「Webライターとしてより円滑に記事作成を行うためのオススメ機材」などの内容で記事を作成してしまうと、読者はまだ記事を書く前の方なので、混乱してしまうと思います。
読者想定にあった記事作成を心がけましょう。
読者ファースト
同系列の記事や、連続した記事を作成する場合、読者が前記事を読んでいるとは限らないため、前記事の内容を省略しないようにしましょう。前記事での内容をその記事で書く際に、内容が多い場合はリンクを貼り紹介するなどで対処しましょう。
また記事全体の文字数が多い場合、前の見出しで書いた内容を「前述した」「上記の」などの表記で省略することも避けましょう。
私がブログ記事作成の仕事で複数記事を投稿していた時の体験ですが、関連記事を作成した際に「前の記事で紹介した」という表記をしてしまい、クライアントから注意を受けたことがありました。
そのサイトを訪れた読者が、自分が書いた記事をすべて読んでくれているとも限らず、たとえ関連記事であっても他の記事を読んでいるとも限らないため、1記事の中で完結させること、他の記事内の話でもその記事で詳しく記載することを言われました。
また、ゲームの紹介記事で見出しを多く作っていましたが、始めの見出しの内容を後に出す場合も詳しく記載することも注意されました。
文字数が多いと、読者はどこの見出しで何を読んだのか忘れてしまっている場合があります。前の見出しで書いていたとしても、必要に応じて再度記入しましょう。「上記のように」などの表記はすぐ上の文章を指す場合にのみ使いましょう。そうすることで、読者は関連する内容を意識して読むことができます。
書き方のポイント
ここでは、私が記事作成を行う上でミスが多かった事例を基に、どのように改善すればよりよい文章になるのかを説明します。
一文一義
一文一義とは、ひとつの文にひとつの事柄だけを書くことです。必ず一文一義する必要はありませんが、わかりやすい文になります。
記事を書く上で、ひとつの文を読みやすくするために文章自体を短くすることが大切です。
特にクライアントからひとつの文章内の文字数を指定されることもあります。
下記のミス事例の記事依頼では、クライアントから1文を80文字以内で書くように指定されていました。一文一義の文章にすることを意識し、短い文章にすることでクライアントの指定を遵守するようにしました。
実際に私がミスした事例を紹介します。
定額課金制度は、ユーザーが決められた金額を継続的に支払うことで、アプリ内の機能を利用できるようになる、定額課金で収益を得る方法です。
上の文は「スタンダードアプリで収益を得る方法について」の記事での例文です。
この文章では文字数制限の80文字は遵守できているものの、一文一義にはなっておらずわかりにくい文章になっていました。主語は「定額課金制度」なのに対し述語である「収益を得る方法」が文書の最後にきてしまっています。
「ユーザーが決められた金額を」と続く文は収入を得る方法についてではなく、定額課金についての説明なので、分けて書くことで主語と述語が近づきわかりやすい文章になります。
定額課金制度は、定額課金で収益を得る方法です。ユーザーが決められた金額を継続的に支払うことで、アプリ内の機能を利用できます。
ココがポイント
一文一義の文章にする際のポイントは、主語と述語を近づけることです。間の文をごちゃごちゃせず、簡潔にまとめることが大切です。
冗長表現
冗長表現とは、文章の中に不要な語句や情報が入ることです。冗長表現が入ると文章が読みにくくなります。
「〜という、〜することが」などが特に多くみられるケースです。1文を短くするためにも不要な語句は入れないようにしましょう。Webライターの報酬は文字単価での支払いが多いため、余分な語句をいれ無駄に文字数を増やすことは避けるべきです。
私は記事完成後、クライアントに提出する前に、Webスクールの添削サービスを利用しています。添削後どこが冗長表現であるのか、またどのように修正するべきかを指摘されるので、それを確認し修正を行います。
自分で添削を行うより、より正確な修正ができることや、自分では気づけないミスを確認できるため、クライアントへより整った記事を納品することができます。
実際に私がミスした事例を紹介します。
英語で書かれているため開発できないという方も多いと思います。翻訳ツールを使えば時間をかけずに開発することができます。
「~という方」と「~方」は同じ意味で扱われます。より短い「~方」としたほうが読みやすくなります。「することができます」と「できます」も同様に「できます」としたほうが読みやすくなります。
英語で書かれているため開発できない方も多いと思います。翻訳ツールを使えば時間をかけずに開発できます。
その他私がよくミスしたケースを紹介します。
- 余分な情報を入れてしまっているケース
誤)アップされている動画を見た
正)動画を見た - より短い言葉があるケース
誤)試験を受ける方は
正)受験者は - 同じ意味の語句が続いているケース
誤)まず最初に
正)最初に
ココがポイント
冗長表現をなくすポイントは、冗長表現の事例を正確に把握することです。余分な語句があったり、短い言葉に言い換えたりと、多くの事例があるため、どのようなことが冗長表現にあたるのかを事前に確認しましょう。
まとめ
以上、私がWebライターとして活動していく中で、記事作成のポイントや書き方のポイントについて説明しました。
私もWebライターを始めた時には、文章力に自信がありませんでした。
私もそうでしたが多くの人が「他の人の文章を見て自信をなくす」のではないでしょうか。必ずしも他の人が書いた文章は正しいとは限らず「正しい文章の書き方を知る」ことが文章力向上や自信にも繋がります。