私がWebライターを始めて2ヵ月頃におこなった仕事に、医療関係の専門知識が必要な記事作成がありました。
この記事作成では、自分の知らない知識はもちろん、その知識を活かしてさらにリサーチをする必要があり、とても大変でした。
今回は医療の専門知識が必要とされる記事作成から学んだ、記事作成に必要なリサーチについて、どのようにまとめて記事を作成したのか解説します。
医療関係者の転職記事作成
これまで専門知識を必要とする記事を多く作成した経験がありますが、特に特徴があったのが「医療関係者の転職記事」です。
「MRからの転職」が題材で、転職に役立つ情報を載せる記事を作成しました。
MRという職業を知らない方のために少しだけ説明させて頂きます。(私も知らない職業でしたので)
MRとは日本語で「医薬情報担当者」と言います。
MRという職業は、医薬品の正しい知識を医療現場に届け、実際に使用した際の薬効情報を製薬会社に持ち帰り、従来の薬の見直しや新薬開発に役立たせることがお仕事です。
普段私たちが処方され何気なく使用している薬に対してのプロフェッショナル、ということですね。
この案件に応募した時は、まだ医療関係の専門記事を作成した経験がなく、実績作りと経験のために応募したのがきっかけです。
知らない分野の仕事を多く受けていたため、特に不安もなく、よし頑張ろう!という気持ちがありました。
また専門知識が問われる案件は、この記事に限らず報酬が高い傾向にあります。
報酬の高く、いままであまりやったことのない題材の記事を作成しようと思い仕事を探したら、この案件があったので応募しました。
それまで医療関係はなくとも、ITや企業法務など、専門知識が必要な記事の作成経験はあったので、この記事でもリサーチしながら頑張ろうと思いました。
しかし想像以上に大変でした。
医療関係はほとんど専門知識はなく、MRという職がどういった職かもわかりません。
MRについてまったく知らないのに、そこから転職するための情報をまとめなければならず、必要な情報が多くリサーチにとても時間がかかりました。
幸い専門知識をまとめる、というわけではなくMRについての最低限の知識と、転職に役立つ情報があれば記事が作成できそうだったので、しっかりリサーチして挑むことにしました。
自分の知らない分野の記事作成
この記事以外でも、自分がまったく知識のない題材の記事作成をおこなった経験はあります。
しかし、医療関係の記事作成は始めてであり、MRという職業も聞いたことがありませんでした。
そうした理由から、この記事では特にリサーチに力を入れました。
5000文字の記事作成で、作業時間は7時間程度、リサーチに2時間、構成案作成に1時間、執筆に4時間といった感じです。
リサーチではまずMRについてインターネットで調べました。
次に転職の情報提供をする記事なので、主な転職先、そのために必要な資格について調べました。
MRについては、詳しい仕事内容を調べ、仕事内容から転職のためにどこが役に立つのかをまとめました。
そして転職先については、MRの仕事内容から、MRとして働いていた中で得た知識経験から同じ医療関係の転職先をインターネットで検索しまとめ、他職業ではMRの実績が役に立ちそう、あるいは経験が役に立ちそうな職業を検索しまとめました。
この仕事のクライアントは、契約してからは記事完成まで特にチェックはなく、完成した記事を提出し、修正依頼があれば修正をする、という流れでした。
完成した記事も事前リサーチのおかげか特に修正もなく、時間をかけて作成した記事であったため大変うれしかったです。
知らない分野の記事でも、リサーチをしっかりおこない時間をかければ記事作成は可能です。
そして仕事を通して自分の知らない知識を蓄えることができるため、私にとってはいろんな分野の記事作成は苦にはなりません。
リサーチ内容から考える転職情報記事作成
この記事作成で大切なことは、MRという職業を知った上で、MRとして従事している方の転職に役立つ情報を提供することです。
MRは、医療従事者に自社の医薬品の薬効について情報提供することなどを主な仕事としています。
医療技術は日々進化するため、そのための勉強も必要です。
新薬ができればそのための勉強も必要になり、業務以外ではそうした勉強の時間に多くを取られます。
当然仕事以外に勉強の時間を設けるため、MRの方々はとても多忙な方が多いようです。
そのためいざMRとして就職しても、仕事の辛さや忙しさ、あるいはキャリアアップのために転職を考える方もいるのだとか。
転職活動をするにあたり、転職サイトに登録する、あるいはインターネットで転職のために必要な情報を集めることをするのではないかと思います。
そうした方々に読んでもらうのが、記事作成の目的です。
MRの方の視点になって転職を考えた場合に、どのような情報が必要であるか、MRという職業が他職業への転職でどのように役立つのかを考えました。
そこで、私が書いた記事ではまず、MRの方が転職に際し、どのような強みがあるのか、それを活かしどういった転職活動をすべきかまとめました。
MRは医薬品情報を取り扱うため、その知識や経験を活かして転職できること。
あるいは営業職としてのセールス力、コミュニケーション能力を活かして転職できること。
それから転職先については、医療関係の転職先や、営業力を活かした総合商社などの転職先などをまとめ、それに必要あるいはあると就職に有利になる資格を紹介する。
といった感じです。
医療関係の記事とそれ以外の記事
以下に今回受注した医療関係の記事の特徴とそれ以外の記事と比較し、表にしてまとめました。
今回受注した医療関係の記事 | それ以外の記事 | |
クライアントの特徴の違い | 差異なし | 差異なし |
マニュアルの違い | ペルソナの指定があった | 具体的な読者想定はない場合が多い |
クライアントとのやり取りの違い | 差異なし | 差異なし |
受注や納品の違い | テストライティングあり、納品はWord | 決まった形はなく、クライアントにより異なる |
作成難易度 | その他に比べて難易度高め | 題材によりけりだが、この記事よりは低い |
まとめ
以上、私がおこなった医療関係者の転職記事の作成についてまとめました。
この記事は特に、必要な情報量が多く、知らないことだらけでリサーチにとにかく時間がかかりました。
Webライターとして、専門知識の必要な記事作成は多くしてきましたが、そうした意味ではこの記事作成が一番大変だったなと思います。
しかし、例え自分が知らないことを記事にするとしても、リサーチをしっかりおこなえば記事作成に問題はありません。
むしろ自分の知らないことを知る機会があると思えば、私は好ましいと思っています。